愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

現在の円安について

現在の円ドルの相場は1ドル144円代をつけている。(914日現在)

 

私はこの相場は少しも円安ではなく、やっと少し円高が修正されてきたレベルだと考えている。

 

中国人観光客の爆買いなんかをみていると何か円高が修正されて円安になってきたような気がする。しかし中国は貧富の格差が非常に大きい。中国の貧困層などは1億人以上の低賃金労働者が存在する。中国の貧民層と日本人労働者を比較したら日本人の賃金は超高いレベルです。

 

日本人の賃金が上がらない原因はいろいろありますが、他のアジア諸国の為替レートに比較してかなり高くなっているという事があります。アジア諸国の超安い労働者と競争をさせられているのです。

 

これでは日本経済が30年もの間成長しないで、他のアジア諸国が高度経済成長を遂げているのは当然です。

 

アメリカにはどうもお花畑な人達がいたようで中国は経済発展さえすれば民主化が行われると思っていた人がアメリカ政府の高官に多くいたようです。そんな感じでアメリカドルとに比較して中国元のレートは1980年比で80%以上切り下げられました。中国に経済発展にとって非常に有利になったわけです。逆に日本はプラザ合意から一貫して円高ドル安でした。つまりものすごい円高元安だったつまり日本の経済発展にとっては最悪な状態を突きつけられてきたわけです。

 

この30年ほどの間に日本企業の多くは賃金の高い日本での生産を諦め、他のアジア諸国に生産拠点を移してきました。特に賃金の安かった中国に移してきました。そして日本企業は中国に工場を作るということで技術力も奪われてしまいました。

 

いったん産業が空洞化してしまうと戻ってくるにはかなりの時間がかかります。だからこそ今の状態の円安状態を維持し、さらに進めるべきなのです。