愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

物価高はそう長く続かない

企業物価指数も消費者物価指数もだいぶ上がり始めてきた。

 
しかし私はこれは一時的な現象でまた下がるとみている。物価高の主な要因は原油高をはじめとする資源高あるが、原油は今、114ドル(5月18日現在)である。これは産油国ロシアが輸出を取りやめた事を考えると妥当な水準にも思えてくる。
 
原油価格が上昇した原因として、数年間ものすごく安い水準で推移した事が挙げられる。2016年は一時26ドルになり、2020年にはマイナス37ドルまで下がるという珍現象まで引き起こした。(マイナス価格は、原油の売り手が買い手に対し、代金を支払った上で原油を引き渡すことを意味しています。背景には、新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に景気が鈍化し、原油需要が大幅に減少したことがあります。需要減少で在庫が増えれば、貯蔵タンクやタンカーなどによる原油の保管コストは上昇します。加えて原油価格が下落基調にあるため、原油保有はデメリットとなり、先物に損失覚悟の売りが膨らんだと考えられます。)それがまだ2年前の話です。
 
原油安になれば、原発の再稼働や建設は停滞します。またシェールガス開発も停滞します。
 
逆にここまで来ると世界的な原発の建設や再稼働が行われます。また、シェールオイルも再稼働します。
 
現在の世界経済はものすごい金余りであり、それがどこにいくかわからない現象を引き起こしている。その金余りの反動が2020年の原油安であり、2022年今年の原油高です。
 
他の資源価格も原油価格と同様に金余りの資金が大量に流れ込んでそれが資源高を引き起こしているのである。
 
したがって物価高はそう長く続かないのである。