愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

母子家庭は無理に仕事をせず、積極的に生活保護を活用するべき

なぜ日本のシングルマザーは地獄なのか?約1232,000世帯の半数が貧困=鈴木傾城

 

(一部抜粋)

シングルマザーの家庭、つまり「母子家庭」は日本ではどれくらい存在するのか。

厚生労働省の『平成29年度母子家庭の母及び父子家庭の父の自立支援施策の実施状況』によると、母子世帯は1232,000世帯となっている。

最初から未婚のままシングルマザーとなった世帯や、死別によってシングルマザーになった世帯もあるのだが、ひとり親世帯になった理由の79.5%は離婚によるものであるのが統計から見て取れる。

 

この母子家庭の相対的貧困率54.6%で、分かりやすく言えば約半数が貧困にあえいでいる

無職と非正規で62%を占めている

母子家庭の18.2%、つまり20%の母親は仕事を持っていない。そして、仕事を持っている母子の43.8%は非正規である。シングルマザーは無職と非正規で62%を占めているということになる。

子供を抱えたシングルマザーは、子供を抱えてフルタイムの仕事はなかなか難しい。子供に時間を取られて仕事に打ち込めない。できる仕事は非正規のパートタイムばかりで、それも子供の都合で休みがちになる。

 

10万円の生活

では、この非正規で働いているシングルマザーはいくら稼いでいるのだろうか。厚生労働省の資料『ひとり親家庭等の現状について(平成27420日)』によると、平均年間就労収入は「125万円」であると述べている。

125万円と言えば、月換算で計算すると約104,200円ほどである。ざっくり言えば10万円がシングルマザーの収入であると言える。10万円で母親は自分と子供の生活を成り立たせなければならないのである。

今の日本では、自分ひとりで10万円で暮らすというのも経済的に苦しいが、母子家庭はそこに子供が加わる。その貧困は私たちが想像する以上に悲惨なものになっている。

 

https://www.mag2.com/p/money/760115

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(私の意見)

この記事によれば、母子世帯は月換算で10万円程で生活しているそうです。とても悲惨です。母子世帯の母は離婚を選択するという事は人生の選択で本人に自己責任があった部分はあるかもしれません。その点を割り引いて考えたとしても放っておける問題ではありません。

 

厚生労働省によれば母子世帯の生活保護受給世帯数は10万世帯だそうです。ざっと母子世帯123万世帯の8%程度です。世の中には、稼ぎのいい母親や資産家もいるかもしれませんので全ての母子世帯が貧困というわけではありませんが、それにしても生活保護受給率8%は低過ぎます。

 

母子世帯の母親は働けるという事で、貧困にもかかわらず生活保護受給を選択しない世帯もものすごくあります。母親が働いていると、子供はネグレクトかそれに近い状態になりますので、子供の心に傷を残す事になります。そのため大人になっても不幸な過去を引きずってしまい人生が上手くいかなくなってしまいます。

 

政府や自治体はもっと母子世帯に生活保護の受給を促す政策を行うべきです。よくネットでは「母子世帯は母親が働けるのだから受給するのは良くない」というような意見がありますが、それはあまりにも現実を無視した考え方です。

 

母子世帯に生活保護を受給させれば、その給付金のほとんどが消費に回る事になりますので景気浮揚、デフレ対策としても非常に優れた政策です

 

私は母子家庭ではありませんでしたが、父親がとても重い病気を抱えていて母は父の介護もしなければなりませんでしたので、ある意味母子家庭より悲惨でした。そのため私はやはり母親の愛情不足に悩んでいた時期がありました。私はうつ病持ちなのですが、母親の愛情不足で育った事がうつ病の要因の一つになっていると思っています。私のような悲惨な家庭を作らないためにももっと積極的に生活保護を受給させなければなりません。