内閣府や日銀のGDPギャップ統計は捏造である
本日はGDPギャップの話をしたいと思います。 GDPギャップとは経済の供給力と現実の需要との間の乖離(かいり)のことを言います。要は、供給力は、国家全体の資本設備と労働力をいいます。それに対して実際のGDPとのギャップを言います。
このGDPギャップの統計を内閣府と日銀が出しているのですが、私はこれは端的に捏造だと思っています。
http://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/1631gap.xls
内閣府は2015年度のGDPギャップをマイナス1.3%だと言っています。日銀もだいたい同様です。これは簡単に言えば、あなたの会社の売上が1.3%増えたとします。その状態があなたの会社のフル稼働の状態で、それ以上の売上増があったとしたら仕事を断らなければならないほど忙しい状態だという事です。それが日本経済の状態だと言っているのです。
内閣府や日銀の役人達は本当にアタマがおかしい人達だと思います。
普通に仕事をしている人であればあり得ない話だという事が分かると思います。普通に売上が20、30%増加したとしても普通に応じられるというのが、あるいはもっと増えたとしても応じられるというのが常識だと思います。
しかし政治家達はこの捏造の統計の影響を受けているのです。例えば、景気対策の予算規模を決める上でもこれを参考にしているのです。騙されているのです。
もちろん内閣府は言い訳として、「GDPギャップの水準は、潜在GDPの計算方法によって大きく異なるため、絶対水準ではなく、時系列変化を見ることに意味がある」としています。
以前に述べました設備稼働率の話と同様です。
http://keizaikakumei.hatenablog.com/entry/2016/10/13/233330
誤解されている設備稼働率
どうも財務省、経済産業省等の経済官庁の役人共は日本の供給力というものを出来る限り小さく見せたいという意図を持っており、それによって需要を増やしさえすればGDPは増えるという現実を隠蔽したいのだと思います。日本経済を出来るだけ発展されたくない、さらには不況に陥れたいという意図を持っているのだと思います。