愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

マイナス金利に突入して4年

日銀がマイナス金利政策を始めて16日で4年。日銀は導入当初、「最強の金融緩和」(黒田東彦総裁)と自賛したが、目標とする2%の物価上昇はいまだに実現できず、政策正常化への「出口」は見えない。低金利環境の長期化で副作用への懸念も一段と強まっている。 

 「銀行のみならず金融機関の収益環境は確実に悪化してきている」。全国銀行協会高島誠会長(三井住友銀行頭取)は13日の記者会見でマイナス金利政策の弊害を強調した。 

 日銀の金融緩和で、銀行にとっては利ざや縮小という苦境が続いている。債券市場では国債の利回りが低水準で推移し、年金基金や生命保険会社は運用難にあえぐ。国民の将来不安を助長すれば消費が低迷しかねない。 

 マイナス金利政策に対する警戒感は海外でも広がっている。スウェーデン中央銀行は昨年末、景気減速にもかかわらず利上げを断行。5年近くに及んだマイナス金利政策から脱却した。経済への悪影響が無視できなくなったことが背景にある。 

 国内では新型肺炎の感染拡大による景気下振れリスクが増大している。日銀は重症急性呼吸器症候群SARS)が流行した2003年春に金融緩和に踏み切った経緯がある。ただ、東短リサーチの加藤出氏は「日銀がマイナス金利を拡大すれば、国民に安心感を与えるどころか逆に老後の資産形成への不安を強めかねない」と指摘。今回は容易に緩和できないとの見方を示す。  
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200216-00000012-jij-bus_all
--------------------------------
(私の意見)
 よくマスゴミはマイナス金利の出口ばかり言っていますが、日本はもはやよっぽど大規模な財政出動が行われない限り、永遠のマイナス金利に突入したと考えています。
 
 マイナス金利とは銀行が金を貸さないと銀行から日銀が罰金を取る政策ですが、罰金を取られてもなかなか融資先を探すのが難しいです。優良企業はお金を借りるどころか現預金を貯め込んでいます。
 
 マイナス金利はメリットとデメリットを考えれば圧倒的にメリットの方が大きいです。銀行や保険会社の収益を犠牲にしてもマネーストックを増やす政策は意義があります。マネーストックの増加は少なくとも景気にプラスには働きます。
 
 とにかく現状においてはマイナス金利を続ける他ありません。