良いインフレの流れになってきたか?
4月から、わたしたちの食卓になじみのある、さまざまな食品が値上がりする。
サントリー、キリン、サッポロは、3月のアサヒビールの値上げに続いて、瓶ビールやたる詰めの業務用ビールの価格を、4月1日から引き上げる。
また、「おかめ納豆」は、27年ぶりに出荷価格が最大で20%上がる。
一方、「明治ブルガリアヨーグルト」は、希望小売価格を10円下げて、容量を50グラム減らす。
亀田製菓も、「ハッピーターン」、「ぽたぽた焼」など、6商品について、価格を据え置きながら容量を減らし、これらは実質的な値上げとなる。
さらに、松屋でも「牛めし」並盛が30円値上げされるなど、一部のメニューで価格が変わる。
あらためて整理すると、値上げとなるのは、業務用ビールにワイン、そして27年ぶりの値上げとなった納豆など、わたしたちの生活に関わるものばかり。
値上げの原因だが、大きく分けて、原材料費、人件費、そして物流費の上昇が挙げられる。
このうち、人件費と物流費については、「人手不足」が大きな影を落としている。
商品をトラックで運ぶ際、運転手不足が物流コストを押し上げる。
そして、企業にとっては、人手不足がパート代やアルバイト代にも重くのしかかっている。
このダブルパンチに企業が耐えかねて、価格に転嫁されるという構図となっている。
03/30 12:19
FNNニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00388563.html
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(私の意見)
人件費が上がり、それを販売価格に転嫁すると言う形で物価が上がるというのは良いインフレの流れです。このニュースでは人手不足がさも悪い事のように書いていますが、人手不足とは労働者の待遇を改善する素晴らしい状況なのです。
インフレ率は目標の2%にはまだまだ程遠い状況ですが、それでも若干は物価が上がり始めてきました。銀行に預金しておいてもゼロ金利ですし、預金しておいてはただお金が目減りするだけですから消費が増えるようになります。
インフレによって預金が目減りしたとしても、預金を多く持っているのはお金持ちですから貧困層には何の痛手にもなりません。借金を多く抱える企業や家計にとっては、借金が目減りして行くわけですから朗報以外の何者でもありません。
アベノミクスは財政出動がほとんど行われていないなどの問題点はあるもの、それでも状況はだいぶ改善してきました。さらに財政出動をもう一歩進めてもらいたいものです。