愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

日本経済復活の会 小野盛司先生について

 過去においては、貴族の生活ができるのは、ごく限られた人間だけだった。しかし、未来においては、生産性が高まり、労働をロボットにさせて、大部分の人間は貴族の生活ができるようになる。つまり、スポーツでも芸術でも旅行でも、好きなことをやってよい社会だ。それを目指して社会も経済も変えていかねばならぬ。国の借金に縛られているようでは進歩は無いし、快適な社会を築くことはできない。自国の通貨はいくらでも作って良いというのが国際的ルールだ。国の借金に振り回されている国の経済政策ほど馬鹿馬鹿しいものはない。

 未来のある日、普通の人間並の能力を持つロボットができたとしよう。そのロボットは自分と同じようなロボットを次々作るだろう。そこには人手は掛からないから、みんなタダ同然でできてしまうし、そのロボットはタダでいくらでも労働を提供できる。そのときロボットが人間の職を大部分奪ってしまい、大部分の人が失職する。財政が厳しいからと言って、失業手当もほとんど出さなかったとしよう。ロボットが人間のためにいくら働いて、素晴らしい商品があふれるばかりに店頭に並んでも、誰も買えない。お金を持っていないからだ。国民のほとんどが、馬鹿な政府のために、餓死させられてしまう。ところが、政府がお金を刷って国民に渡せば、国民は貴族の生活ができる。財サービスはロボットがいくらでも提供してくれる。自分は好きなことをやっていればよいのだ。

 お金は、必要なときには、必要なだけ刷らなければ、我々の未来はないことがお分かりだろうか。我々は国の借金を返すために生まれてきたのではない。お金は経済を発達させる手段にすぎず、お金の量は、その経済に最適なだけ発行されなくてはならないのである。ここで書いたことに関して更に詳しく知りたい方は『人間の行動と進化論』や『ロボット ウイズ アス』を読んで頂きたい。

(私のコメント)
上記は私の尊敬する小野盛司という日本経済復活の会の代表の著者の引用である。私が小野先生と初めてお会いしたのが、15年くらい前だったと思います。現在のように人工知能の全く話題にもなっていなかった時代に、当時は小泉構造改革がもてはやされていて、政府がもっともっとリストラして効率化する事が良い事である、規制緩和とか民営化がもてはされていた時代でした。その時代に「数十年後、ロボットやコンピューターが全ての財やサービスを生産するようになる。ほっておいたら、財やサービスはいくらでもロボットやコンピューターが生産できるのに、労働者が働く場がなくなり、賃金が貰えなくなり労働者が餓死してしまうという悲劇の矛盾が生ずる」と言っておられました。小野先生はその矛盾を解決するためには、政府が積極的に需要を作り出さないと供給過多になると当時から言っておられました。小野先生は日本経済復活の会を作り、もう14年くらい活動しています。国会議員の連中は頭が悪いためなかなか小野先生の考えを理解しません。それでも少しずつは影響が出てきていると思います。
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