愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

「勤勉貧乏」という言葉を流行らせよう

ほとんどの人達は労働力人口や就業者数は多い方が経済成長が出来ると思い込んでいる。

この考え方から、外国人労働者の受け入れとか、女性の就労促進(専業主婦は悪)という発想になるわけである。年金の支給年齢を遅らせて、高齢者をもっと働かせようという発想もこの前提から出てくるわけである。またニートが悪であるという発想もこの考え方から出てくる。

政府の方針である一億総活躍社会という考え方もここから出てきている。「保育園に落ちた、日本死ね」と言ったババアがいたそうだが、幼い子供を保育園に預けてまで就労する事が正しいとする発想もここから出てきているのである。

私は以前、ブログでも述べたが、
労働供給量の増加→労働者の賃金の低下→消費者の購買力の低下→消費の減少→GDPの減少
というメカニズムで労働供給量の増加はむしろ一般の考え方とは逆に経済成長率を低下させるものと考えている。

似たような例だが、昔「豊作貧乏」言葉があった。農民にとって米等の農作物が豊作になる事は必ずしも望ましい事ではないのである。
米の豊作→米価の低下→米の販売価格の低下→農民の生活水準の低下
となるのである。昔は農村部で豊作貧乏で娘を売りに出さなければならない事もあったそうである。

私は、「勤勉貧乏」という言葉があってもいいのではないかと思っている。日本人は一生懸命働いているのに豊かになれない。何故だろうか?答えは逆が真実なのである。