愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

日本の長期債務残高(GDP比)の大きさから考える

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 私は何度も言っていますが、政府の借金がいくら増えてもインフレにならない限り問題はないと考えています。それは前提として政府の借金について論じたいと思います。

 

 このグラフは財務省のホームページから取った先進国のGDP比の長期債務残高(国と地方の借金の合計)です。日本が他の先進諸国に比べて圧倒的に高いのが分かります。これをどう考えるべきでしょうか。

 

 まず、政府の借金=民間の貯蓄というのは当たり前の原則ですから、民間の貯蓄がいかに多いかが分かります。また、GDPとは国家全体で財やサービスが購入された合計額です。つまり、国民はお金を沢山持っているにもかかわらず、お金が財やサービスの購入に遣われていないということです。

 

 これをどう考えるべきでしょうか。日本の誰かがお金をたくさん持っているにもかかわらず遣わないという事です。日本はアメリカや中国のような超格差社会ではありませんので、ジェフベソスやビルゲイツのような超金持ちがため込んでいるという事はありません。

 

 ただ大金持ちは少ないですが、小金持ちくらいは結構多いと思います。日本の人口は12600万人で、アメリカの人口は32700万人です。ざっとアメリカの人口は日本の2.6倍程度です。それに対して、100万ドル以上の資産を持つ人口は、日本は289万人に対して、アメリカは480万人です。アメリカは日本の1.67倍です。ですから、アメリカは超大金持ちは目立ちますが、小金持ちは結構少ないのです。(ただし、為替レートの変動で変わります。円高になれば、米ドル換算での日本の金持ちは増加しますし、円安になれば、逆になります。)

 

https://zuuonline.com/archives/175861/2

 

この小金持ちがお金をため込んでいるのです。私は妻の家の養子に入ったのですが、その父母はそこそこの小金持ちです。ざっと不動産収入と年金収入で1500万くらいあり、資産は数億あります。しかし質素で業務スーパーのような安売りの店で買ったものばかり食べ、ユニクロの服を着ています。日本にはこんな小金持ちがたくさんいるのです。