ソフトバンクは張子の虎
ソフトバンクは一般的にIT 企業だと思われていますが、実態は市場からお金を集めてきて企業を買収する投資会社です。多くの日本の個人投資家はマスゴミが流すソフトバンクのイメージに騙されていると思えます。そのイメージでソフトバンクの債券が結構売れてしまうのです。
ソフトバンクの2018年現在の有利子負債は13兆から18兆円の間で各メディアに報じられています。日本の平成30年度の消費税の税収が18兆円程度でそれに匹敵するものですからいかに多いかが分かります。
もちろんいくら有利子負債が多くても投資が上手くいっていれば問題はないのですが、実態はどうも違うようです。このサイトから拾いました。
例1
2013年アメリカの携帯電話会社スプリント・ネクステル・コーポレーションを216億ドルで買収。日本円で約2兆円。
経営不振でスプリントはTモバイルUSとの合併に乗り出すものの頓挫中。
ソフトバンクグループにとってスプリントは完全にお荷物となっていて有利子負債の大部分はこのスプリントのものとなっています。
例2
2016年、スプリント買収を超える約3兆3000億円で買収したイギリスの半導体設計大手アームホールディングス。
パソコンではなくスマホやタブレットに使う半導体や最近では自動車の自動運転に使われる半導体でも躍進しています。
しかし設備投資と人員増員を急激に拡大させすぎて赤字をだしているそうです。
例3
2018年アメリカのロボット開発会社ボストン・ダイナミクス社買収。
この会社は軍事用ロボットの研究開発をしていて、国防高等研究計画局(DARPA)からの資金的後ろ盾もあった企業です。
アメリカの軍事に関わる会社をソフトバンクが買収できたなんて驚きです。
米軍はもう一段階上の研究に移行したのでボストン・ダイナミクス社は用済みということなのでしょうか。
2016年にまずグーグル社が買収しており短期で利益がでないという利用で売りに出していたのをソフトバンクが買ったことになります。
グーグルが捨てたものを拾ったというのも不安材料です。
例4
中国IT大手アリババグループホールディングの筆頭株主はソフトバンクです。ソフトバンクグループは2016年に4%売却しましたが現在もアリババの株を約30%ほど持っています。中国企業の株を持ったところで、中国共産党の胸先三寸で紙くずになりますし、米中貿易戦争というリスクも抱えています。
以上4例ですね。どう考えてもソフトバンクの投資が上手くいっているとは思えません。ソフトバンクグループはおそらくコンプライアンスや牽制機能の効いた企業体ではなく、孫正義の独裁企業でしょう。ですから、独裁者の暴走を食い止めることが出来ないのでしょう。孫正義が逮捕されたり、死んだりしたら、即座に崩壊する企業でしょう。日産のゴーンの逮捕と比較にならないくらいの衝撃を与えると思います。ソフトバンクは張子の虎なのです。