愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

国民に老後の生活など考えず消費させる制度づくりを!

老後の生活費が年金以外に30年間で約2千万円必要だと記した金融庁の報告書について、麻生太郎財務相兼金融担当相は11日の閣議後の記者会見で、「世間に著しい不安を与えている。政府の政策スタンスとも異なる。正式な報告書としては受け取らない」と述べた。報告書は金融庁の金融審議会の総会を経て麻生氏に提出されるものだが、事実上の撤回に追い込まれた。 

報告書内の表現について、麻生氏は「極めて不適切」と述べた。報告書の公表後、野党などから猛反発を招いた上、自民党からも撤回を求められる事態となっていた。 

報告書は、寿命の延びに合わせて、蓄えである「資産寿命」を延ばそうと呼びかける内容。年金暮らしの無職の高齢夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)では生活費が平均月約5万円足りないとし、「毎月の赤字額は約5万円」などと表現。20~30年生きれば、1300万~2千万円が必要と分析した。(岩沢志気) 

2019年6月11日11時59分 
朝日新聞デジタル 
https://www.asahi.com/articles/ASM6C3VLGM6CULFA00S.html 

-------------------------------------
(私の意見)
何度の言っているように、「貯蓄のパラドックス」というものあります。つまり、国民各自が貯蓄を増やしてしまうと社会全体の貯蓄が減ってしまうと言う事です。つまり誰かが消費したお金は誰かの所得になり、また誰かの消費した金は誰かの所得になり、また誰かの消費したお金が誰かの所得になる、という事です。ですから国民が貯蓄を増やそうという行動をしてしまうと社会全体が貧しくなってしまうという事です。
 
私の提案ですが、老後の事など全く考えずに消費をしまくって、現役世代にお金を使いまくって資産の全くない御老人には、現役世代に貯蓄するよりはるかに多くの年金が貰えるような制度を作るべきであると提案します。
 
日本人の貯蓄はかなり多いのです。日銀の資金循環統計によれば家計の金融資産は1,830兆円あります。しかしそれが消費になかなか遣われないために経済が良くならないのです。老後の事など考えずにどんどんお金を遣ってくれる人を優遇すれば国民は貯蓄を消費に回すようになり経済が良くなります。