愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

世界で石油が余っている現状について

私は40代前半なのですが、10代前半に見た理科の図鑑か何かには、あと30年で石油は無くなると書いてありました。自分が大人になる頃には石油が無くなると思っていました。

 

ところが、石油採掘技術や精製技術の発達でむしろ石油の埋蔵量は大幅に上昇し、石油はだぶついている状況となっています。ただ直近ではアメリカのイランへの制裁とかがあり一バレル60ドル台に上昇しています。ただこの上昇は長く続かないと思います。

 

アメリカでシェール革命というのが起こりました。これは簡単に言ってしまうと、今まで岩や砂が含まれていた石油は精製するのが難しく、コストもかかっていました。ところがこれが安く出来るようになりました。

 

石油がどのように作られるかというのには色々な説があるそうですが、石油の埋蔵量は実は1万年以上という話を聞いたこともあります。

 

基本的にアメリカの世界戦略はこれまでは石油を得るために戦争をしていました。ところがその必要が無くなってしまいました。アメリカがイランやベネズエラその他の諸国に強気な行動や発言をしているのもそれと関連しています。

 

近代から現代は石油のために戦争が起きた例が多いです。大東亜戦争の原因もそうですし、他の戦争も石油を取れるかどうかが勝敗を決める事が多かったです。

 

しかし、石油生産国であるベネズエラ、イラン、ロシアなどの石油生産国の経済は惨憺たる状況に陥っています。

 

シェール革命はアメリカ一極支配を強めるという結果になりました。これは当然石油消費国である日本には国益となります。