愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

円安と実効為替レートと近隣窮乏化政策の話

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今回は為替レートの話をします。

 

私は自国の通貨を下げる(円安)にする事が国益になると思っています。

 

例えば、1ドルの物をアメリカに売ったとします。1ドル100円の場合と110円の場合なら、110円のほうが10%の売上が増えたことになります。つまり生産性が10%上がったのと同じ事なのです。

 

企業や個人がどんなに努力してもたかだか10%の生産性の向上でもものすごい努力が必要です。10%人件費を引き下げるのと同等の苦労が必要となってきます。

 

自国の通貨を下げる政策を別名で近隣窮乏化政策と言います。自国の通貨を引き下げれば、輸出が増え、輸入が減少します。近隣国にとってはものすごい痛手を与える事になります。

 

マキャベリは「隣国を援助する国家は滅びる」と言っていますから、近隣窮乏化政策は経済の面だけでなく、安全保障という面からも良いと思います。

 

さらに今回は実効為替レートの話もしたいと思います。円とドルのレートは1971年のニクソンショック以来、360円から約112円(31日現在)の円高になっています。見かけの為替レートは3倍以上の円高になっています。しかし、日本はずっとデフレが続いてきて、それにくらべればアメリカはインフレ気味でした。それを加味した為替レートの事を実効為替レートと言います。

 

上記の統計を見てみますと、現在の実効為替レートはニクソンショックの時に比べれば若干円高ですが、かなりの円安水準なのです。

 

輸出依存度の高いとされる中国や韓国にはかなりの打撃を与えていると思います。実際に中国や韓国の内部の経済の悪化はあまり報道されませんが、信頼出来る知識人は相当なものだと言っています。

 

これだけ為替レートを下げているのは日銀のマイナス金利政策が原因ですから、この政策は大成功していると思います。