小室直樹著「ソビエト帝国の崩壊」から現在の中国共産党の崩壊可能性を推測する
この著書によればソ連が崩壊した原因は根本的にスターリンの権威を否定した事にあると論じています。
小室直樹氏は天才ですが、今読み返してみるとおかしいと思う部分も結構あります。ですから100%正しいとは言えません。
もちろんソ連が崩壊した原因はそれだけではないと思います。
しかしながら、この考え方を現在の中国共産党に当てはめてみたいと思います。
ソ連の崩壊の原因がスターリンの権威を否定した事にあるとすれば、中国共産党は未だに公式には7,000万人以上の人間を大虐殺した毛沢東の権威を否定していません。毛沢東の肖像画は未だに天安門広場に掲げられたいます。
それから考えられる事は、他の面でいくら内部矛盾を抱えようとも、中国共産党の崩壊はあり得ない、または非常に難しいという事です。