マクロ経済学的には、「浪費」、「借金」、「怠惰」こそが美徳であり、経済を成長させるのである。デフレ経済下においてはそうである。逆に、「倹約」、「貯蓄」、「勤勉」は悪徳なのである。
財やサービスの購入量が増える事がGDPを増やす事である。つまりどうしても誰かが「浪費」しないと経済が成長しないのである。
誰かが銀行から借金をする事によって信用創造が行われ、社会全体のお金が増えるのである。つまり「借金」してくれる人がいないと社会全体のお金つまりマネーサプライが増えないのである。
勤勉に働く人が増えると労働供給量増えるのである。すると、
労働供給量の増加→賃金の低下→購買力の低下→消費の減少→GDPの減少
というプロセスで「勤勉」は逆にGDPを減少させてしまうのである。
これは一般の道徳と逆である。だから政策として実行するのが難しいのである。国民に浪費と借金と怠惰を勧める政策はなかなか難しいのである。そんな一般の価値観と逆の事を勧める政治家はなかなか選挙に当選できないだろう。
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国民経済の本質、貯蓄の恐怖 三橋貴明