愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

私の北方領土問題に対する見解

8月9日は反ロシアデーという日で私も参加して来ました。1945年の同日にソビエト連邦が日ソ中立条約を一方的に破棄して対日宣戦布告し、その後に北方領土を占領しました。

日本の一般市民はソ連兵によって数万人規模でが虐殺・強姦された事は御承知通りですし、また日本の軍人達も数十万人規模ではシベリアに抑留され、そして命を落としました。それは忘れてはならない事は言うまでもありません。

国際法的には、日本は北方領土だけでなく、千島列島全域そして南樺太まで請求権があります。これも忘れてはなりません。

しかし、これを言ったら一生懸命北方領土返還の為に長年、頑張って来た右翼や保守の方には怒られてしまう話なのですが、北方領土がもし戻って来たら、メリットよりもはるかにデメリットの方が多いと思っています。

まず北方領土(千島列島や南樺太も含む)にはろくな天然資源がありません。そして荒地ですのでろくな利用価値が無いと思います。漁業資源はあるかもしれませんが、これからは魚の養殖の技術も発達する事が予想されていますし、漁業資源も得たところでそれほどメリットがあるとは思いません。

そして北方領土が戻って来たら、インフラ投資をしなければなりませんし、そこを防衛するための防衛義務も生じます。領土が増えればコストが増えるのですよね。もちろんそれを理由として、財政出動してインフラ整備や軍備拡大で内需拡大を行い、それで経済を成長させるという方法もありますが、それはまず日本国民や日本の政治家が財政再建教というカルト宗教の洗脳から抜け出るのが先の話です。財政再建教に洗脳されたままで、北方領土が戻って来たら負担にしかなりません。

そして北方領土にはもうロシア人が大勢住んでいます。仮に、日本への領土の返還が決まった場合にはその人達の扱いはどうなるのでしょうか。日本に返還される領土から出て行かせるのでしょうか。すでに住んでいる人を出て行かせるというのはまず不可能な話ですし、その人達をロシア系日本人にするのでしょうか。仮に現在北方領土に住んでいるロシア人をロシア系日本人にするとしたら、現在の在日朝鮮人のように日本政府に対して不当な要求をしてくる事は分かりきっている事です。結局、北方領土が戻って来たら余計厄介な問題を抱えてしまうのです。

結局、北方領土は戻ってこないでしょうし、仮に戻って来たらデメリットの方がはるかに多いというのが私の結論です。

しかし、北方領土の返還を日本国民が叫び続ける事は政治的には意味があると思っています。それはロシアに対する外交圧力になりますし、日本がロシアと接近する事はデメリットの方がはるかに大きいので、日露を外交的に接近させないための圧力にもなると思っています。ロシアも絶対に北方領土を返還するなんていう事は出来ない事でしょうし。

ですから右翼や保守派の方々が反露デーに北方領土返還を声高に言い続ける事は外交圧力として意味があるとは思います。