愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

齊藤元章先生の予言

プレ・シンギュラリティの衝撃
齊藤がスパコン開発の先に見据えるのは、人類の未来を握る「エクサスケール・コンピューティング」の実現だ。そのための技術は、すでに彼らの手の中にある。
齊藤によれば、Suirenに搭載されている彼らの独自開発によって生まれたプロセッサー「PEZY-SC」を、日本が誇る理化学研究所スパコン「京」と同じ規模で作動させれば、京の演算能力10ペタ(1015)フロップスの128倍、すなわち1,280ペタフロップス=1.28エクサフロップスの性能を発揮することができるという。では、1エクサフロップス(数字で表すと「1,000,000,000,000,000,000フロップス」だ)の演算性能をもつスパコンが生まれたとき、果たしてどんなことが起こるのだろうか?
「まず最初に、エネルギーに関する問題が解決されるでしょう。スーパーコンピューターの圧倒的な計算能力によって熱核融合や人工光合成が実現し、世界は新しいエネルギーに満ち溢れます」と、齊藤は“エクサスケールの衝撃”を説明する。
「そして、より高度な遺伝子組み換え技術と人類すべての食料を補って余りある生産技術が確立し、食料問題が解決します。労働は超高効率のロボットで代替され、最終的には衣食住のすべてがフリーになります。それによって現在のような消費のシステムもなくなり、人は生きるために働く必要のない『不労』の社会を手に入れます。やがて人体のメカニズムが革新的に解明されることで、人類は『不老』をも手にすることになるでしょう。これが未来学者、レイ・カーツワイルの提唱した『特異点(シンギュラリティ)』の前に起こる、『前特異点(プレ・シンギュラリティ)』によって生じる世界です。人類はあと5〜10年もしないうちに、このプレ・シンギュラリティを迎えることになるでしょう」

齊藤は、日本から、このプレ・シンギュラリティを起こすことが必要だと語る。「おそらく、最初にエクサスケール・コンピューティングの力を手にし、プレ・シンギュラリティを実現した国に、それ以外の国々は一切追いつけなくなります。プレ・シンギュラリティに至ることで人類は時間と空間の双方をコントロールできるようになり、わたしたちの生活や社会の仕組み、人間の価値観をも一変させてしまうことになるのです」
さらにエクサスケール・コンピューティングは、人工知能の開発にも大きく寄与することになるだろうと齊藤は考えている。それは、ある特定の機能を行うだけでなく、人間のように意識をもって学習する「汎用人工知能」を生み出し、2045年に訪れるといわれるシンギュラリティの実現をいよいよ現実のものとする。
「そのときに生まれるものは、おそらく現在のわれわれの知性では形容する言葉すらもてない、驚異的な新しい“何か”です。エクサスケール・コンピューティングは、人類が『新生人類』へ進化するためのトリガーを引くとともに、宇宙の命運すらも握るものなのです」
https://wired.jp/special/2016/motoaki-saito/
(私の意見)------------------------
スパコン開発者の齊藤元章さんについてです。私も齊藤元章さんのファンです。カーツワイルも2029年にはプレ・シンギュラリティが到来すると予言していますが、齊藤先生によるとそれはもっと早まるのかもしれません。
私は凡人ですから、未来を予言する事など出来ません。しかし今後10年の間には我々が今まで経験し得なかった技術進歩がほぼ確実に起こるようです。
齊藤先生によるとエネルギー問題も食料問題も解決し、不労で不老の社会が実現するそうです。本当に想像も出来ません。一体、どんな社会になるのでしょうか。