愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

企業の利益は最高であるが・・・。

 本紙集計によれば上場企業の2017年3月期は売上高が3%減る一方、純利益は11%増えて2期ぶりに過去最高となる見通しだ。減収増益の決算が示すものは、ここ数年で日本企業が進めた事業再編や合理化の効果だ。

 日立製作所は物流や金融といった本業と関係の薄い事業を切り離すことにより、収益力の向上をはかってきた。その結果、今期は売上高が10%減りそうだが、経営の効率化が寄与し純利益は16%増えると見込んでいる。

 日立は非中核と位置づけた黒字の子会社、日立工機の売却も決め、インフラ事業などに集中する方針を改めて示した。得意分野をさらに強くする姿勢は他の日本企業の刺激ともなり、業種を越えて広がっている。

 たとえば不採算品を減らしてきた三井化学は今期、1割の減収だが10期ぶりの最高益となる見通しだ。機能性肌着の販売に力を入れたグンゼは2%の微減収にもかかわらず、最終損益が黒字に転換するという。

http://www.nikkei.com/article/DGXKZO13094700Y7A210C1PE8001/

 

(私の意見)

日本の上場企業の利益は過去最高だそうです。それにも関わらず、一般の労働者にとってはあまり景気が良いという感じがしませんね。

それは減収増益という言葉に意味があります。売り上げが増えて、利益も増えるという増収増益というのが一番良いのですが、今の日本で起こっていることは儲からない不採算部門をリストラして、経費を削って利益が出ているという流れです。これは一方でリストラされている人がたくさんいるという事です。

あるいは人工知能やロボットどんどんと導入されていて、労働者に賃金を払わなくても利益が上げられやすい環境になっているのかもしれません。これが企業の利益の割には一般人の景気感覚はイマイチであるという原因かもしれいません。