愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

技術進歩が大恐慌を引き起こす?

多くの人達は技術の進歩は経済の成長を促進させるものであると考えている。私もその通りだと思う。しかし経済政策を誤れば、技術の進歩は経済政策を促すどころか、逆に経済の成長を悪化、停滞させてさらには大恐慌を引き起こしてしまう事もあると考えている。

技術的失業というものがあります。
技術的失業(ぎじゅつてきしつぎょう)とは技術の進歩により労働生産性上昇することに伴い起こる雇用の喪失を言います。テクノロジー失業とも言います。例えば、自動改札の普及により切符切りの仕事が無くなるという事です。労働力が技術革新によっていらなくなる事です。

労働力の需要が減少すると、
労働需要の減少→賃金の低下→購買力の低下→消費の低下→GDPの減少

というプロセスで技術の進歩はむしろ経済成長を阻害、停滞させる事さえあり得るのです。

もちろん政府が技術進歩に伴う供給力が増加した量と同量の需要の拡大政策を取れば、技術進歩を経済成長に結びつける事が出来ます。

しかし現在の政府の財政政策はどう考えても緊縮財政を取っていますので、技術進歩に伴う供給力の増加に対応する需要拡大政策を取っているとは到底思えないのが現状です。

近い将来に人工知能やロボットによってさらなる急速な供給力の増加が確実に予測されます。それにもかかわらず国会議員の多くが、緊縮財政を取り続ける事が正しいと思い込んでいます。このまま国会議員の考え方が変わらないと我が国に供給はいくらでも出来るのに需要が無いために、経済が大恐慌に陥るという非常な悲劇を引き起こします。

それどころか、この労働力の需要が減っていく時代においても国会議員の多くが労働力が足りないという誤った考え方を持っているため、外国人労働者の導入とか、男女共同参画という名で女性を労働市場に駆り出すことや、年金支給年齢を遅らせて高齢者を働かせる政策を行なっているのです。全く愚かと言わざる得ません。