愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

通貨発行権を奪い取られたギリシャの悲劇

EUとドイツは金融支援の条件としてギリシャに緊縮財政を強要している。2015年7月、トマ・ピケティらはアンゲラ・メルケルに公開書簡を出し、ギリシャの緊縮財政を停止するように求めた。だがメルケルは全く応じない。

2015年の時点でギリシャの緊縮財政政策は既に6年めに突入している。2015年度のギリシャ失業率は約25%であり、若年失業率にいたってはさらに深刻な状況である。 ギリシャの若い女性も仕事が無い。それらの女性達は食べ物を得るためであったり、税や請求書の支払いをするために 売春を余儀なくされる。

この大恐慌のために売春婦の数は2.5倍になった。 ギリシャ危機当初は売春は30分あたり50ユーロだったが、2015年には約2ユーロにまで値段が下がった。ギリシャの若い女性がサンドイッチの値段で売春させられていることになる。

既婚女性は子供を学校へ行かせるお金どころか、朝食を食べるお金すら無いため、売春を余儀なくされる。そして状況はさらに悪化。危機が始まってから4年でHIVの感染者数が3倍になった。2012年ギリシャ政府はHIVに感染した売春婦の顔写真を公開した。 政府によるこの顔写真公開は、他の女性がHIVの検査をすることに消極的になるため、HIVのさらなる拡大を防ぐ効果が薄いと考えられている 。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/緊縮財政政策
(私の意見)

ギリシァはEUに通貨発行権を奪われています。ですから、自由に自国の通貨を増やす事ができないのです。その上で、EUはギリシァに緊縮財政を強要しているのです。まさに、イジメ以外の何物でもありません。

よくギリシァ人は怠け者だからギリシャ経済は破綻したという人がいますが、それは全く事実を把握していません。

http://keizaikakumei.hatenablog.com/entry/2016/11/18/183016

ギリシャの経済を復活させたければ、自国の通貨のどんどん発行量を増やして、自国の通貨を下落させればいいだけです。そして、それを財源に積極財政を行えばいいだけです。そうすればギリシャ経済は復活します。でもそれが出来ないのです。通貨発行権が無いからです。

ギリシャの若い女性は日本円で数百円のために売春しているそうです。シャネルやヴィトンのバックが欲しい為に売春している女性が微笑ましく思えるほどです。まさにこれが誤った経済政策の結果です。別にギリシャ後進国ではありません。先進国とまではいえませんが、そこそこの経済の国でした。その国がこのような状態になっているのです。

日本の経済政策は様々な問題があるとはいえ、ギリシャに比べればはるかにマトモだといえます。賃金はなかなか上がらないとはいえ、失業率は世界最低の水準ですし、有効求人倍率も高いです。倒産件数も最低水準です。