愛国者のための経済ブログ

丹羽春喜先生小野盛司先生に学びました。経済を中心に論じて行きたいと思います。ヘリマネを財源ととするベーシックインカムによるデフレ脱却を目指しています。

アメリカは何だかんだ言って立派な国

トランプ勝利の情報で当初は株安、ドル安・円高の方向で動いていました。当初は市場もパニクったようです。

しかし、市場が冷静になると、株高、ドル高・円安で動いています。

NYダウは史上最高値を更新しています。びっくりするほど市場はトランプを歓迎しています。

トランプは減税・軍備拡大・公共事業の拡大などの積極財政で動くようですね。それを好感しているようです。

ドル高に振れていますので、トランプはあまりドル安政策はとらないという事でしょうか?

私がトランプの立場だったら積極財政と同時に大規模な金融緩和もやって、ドル安持って行くのですけど。ドル安にすれば、産業が空洞化したアメリカに製造業が戻ってくるでしょう。ただし、今のアメリカほど産業が空洞化してしまうと、仮にドル安にしても産業が戻って来るまでには相当な時間がかかるでしょう。

アメリカほどの大国がドル安政策をすれば、大規模な近隣窮乏化政策になりますので、アメリカにとってはいいですが、他国は大不況を引き起こします。

アメリカが自国のみの利益を追求するならばどんどんドル安政策を取ればいいだけです。

アメリカの事を批判する人は多いですが、ドル安政策を取らずに、高いドルを維持して他国から財やサービス購入して、他国の雇用を作り出しているのです。

そしてアメリカは高い軍事費を維持して世界の警察官の立場を引き受けています。

トランプは選挙期間中は「アメリカファースト」を掲げて世界の警察官の立場をやめるような事を言っていましたが、それは多分無いと思います。(ただし、日本等に、世界の警察官の役割の負担を増やすようには求めてくるでしょう)

アメリカが仮に自国のみの利益を追求して、極端なドル安政策をとり、世界の警察官の役割を放棄したら、世界はもっと混乱して、また大不況に陥っていると思います。

それをやらないアメリカは何だかんだ言って立派な国だと思います。